腸内細菌(enteric bacteria , enterobacteria)

哺乳動物の腸内に住む細菌群のこと。成人の場合、1gの糞中に70~80種の菌が約1兆個いて、通常の糞便の約半分は腸内細菌であるといわれる。主なものはバクテロイデス、ビフィズス菌、連鎖球菌などであり、大腸菌は少ない。これらは宿主に対して有益な面と有害な面とを持ち合わせている。例えば、血液凝固に必要なビタミンKは腸内細菌が作る。一方、人の尿中、血清中のアンモニアは腸内細菌由来であるといわれている。

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