バイオテクノロジー

バイオテクノロジーは、「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」を合成した言葉で、 生物の持つすばらしい働きを上手に利用し人間の生活に役立たせる技術です。 昔ながらの発酵や品種改良から、現代の細胞や遺伝子を操作する最先端技術まで実に 様々な技術があります。カビや細菌、酵母を利用して味噌や醤油、納豆、酒やチーズを作るおなじみの発酵・醸造技術や、20世紀に入ってから開発されたアルコール、クエン酸、抗生物質、 アミノ酸などを生産する発酵技術は「オールドバイオ」と呼ばれています。


 1970年代からバイオテクノロジーという言葉が盛んに使用されるようになりました。 1972年に細胞融合技術が、また1973年に遺伝子組換え技術(→Q3)が開発され、これらの新しい技術が生物を利用する技術や産業に広範な影響を与えることが予想されるようになったことから、バイオテクノロジーという言葉が急速に普及しました。ここでいうバイオテクノロジーは細胞融合技術や組換えDNA技術を中心に、動植物細胞の大量培養技術やバイオリアクターなどを加えることもあります。これらの技術をまとめてニューバイオテクノロジーと呼ぶこともあります。


バイオテクノロジーの範囲は技術の進展とともに拡大しており、最近では、クローン技術もバイオテクノロジーの中に含めて考えられています。


バイオテクノロジーの応用範囲は広く、花、野菜、穀物、果物、魚、畜肉、食品、酒、薬、医療、 化粧品、洗剤、ごみ処理、ロボット、コンピュータ、砂漠緑化、地球環境などが挙げられます。

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