ミトコンドリア(mitochondria)

真核生物細胞の細胞小器官の1つ。TCA回路と電気伝達系をもち、細胞の生化学的エネルギーを生産する中心的な器官、糖質の酸化によるエネルギーを用いて、アデノシン三リン酸(ATP)などを合成する。
1細胞あたり100~2000個程度あり、1層の外膜がひだ状に折りたたまれ、複雑な構造の内膜を包んでいる。また、ミトコンドリアには固有のミトコンドリアDNA、リポソーム、転移RNAなどがあり、半独立の増殖系をなしているこのことからミトコンドリアは、ある種の好気性細菌の寄生によるものではないかと考えられている。

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