脱分化(dedifferentiation)

分化した細胞がその特徴を失って、分化する前のような状態の細胞に戻ること。植物の葉や花の細胞はそれぞれ分化したものだが、これを試験管内で培養すると、”カルス”と呼ばれる脱分化した不定形の塊になって増殖する。
動物の分化し成熟した細胞は体全体での制御をうけ、増殖が停止している事が多い。この細胞が何らかの原因で脱分化すると形態が変化し再増殖する。ガン細胞は1種の脱分化細胞であると思われる。

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