遺伝子治療


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ココは少し難しいお話。今まで“遺伝子”とか“DNA”とかそれを使った実験の仕方などを簡単に説明してきたけど、ココで説明する“遺伝子治療”とはそれらの集大成なんだ。
技術の進歩でいろんな遺伝子の働きが分かるようになると同時に、私たちの遺伝子の診断もできるようになった。これにより遺伝子の異常による病気、“遺伝子疾患”を治療することができるようになるかもしれないんだ。
“遺伝子疾患”とは生れる前から親の遺伝子に異常があり、それが子供に遺伝する事や、生れてから紫外線や放射線で遺伝子が傷つきガンになったりすることも含まれる。
いずれにせよ、遺伝子がタンパク質を作る命令を出しているのは説明したと思うけど、この遺伝子が壊れていると必要なタンパク質を作らなくなってしまったり、逆に必要以上にタンパク質を作り出してしまったりするんです。これが遺伝子疾患。
遺伝子治療とはこれらの遺伝子の異常を正常な遺伝子に変えて根本的に治療しようとするものなんだ。
これにより、今までの薬で治らなかった病気や、手術をしないと治らなかった病気なんかが直せる事ができるかもしれないんだ。

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